robeのブログ

わたしもあなたの中のひとつ

病弱なrobe、まきむぅに会いに行く。(後編)

めっちゃ間が空いてしまいました。

ああ、なにはなくとも「続けたい」という意思の下、始めたブログなのに。

しかしここで放置しては勿体無い。

こんな辺境も辺境なブログに、もし一人でも待って読んでくれている人がいたらその人にも読んでもらいたいし、なにより自分自身に向けて。

 

せっかくなので、まきむぅの後編をば。

 

その日は暖かい日が続いた最中の、冬の戻り日で冷たい雨が降っておりました。(もう2週間以上経っちゃった・・・)
下北沢のお洒落なブックカフェ?みたいなところに、ぎっしり敷き詰められた椅子に人がぎっしり。

その日は「文月悠光(ふづきゆみ)」さんという方の新刊発売記念で、まきむぅはどちらかというとトーク相手として出演、だったようですね。
でもなんとなくですが、まきむぅさんファンも半数はいたような気がしました、体感的に。

 

(注:ここから完全にまきむぅのお客視点で書かれます。文月さんファンの方がいたらごめんなさい。)


まきむぅ、生でお会いすると瞳がキラキラしているなあというのが印象的でした。やっぱり何かを発信しようとしている人は、目が違うのかなあ。

まきむぅのファッションがまた個性があって可愛かった~
ピンクの羽織が、なんでしょ、形が「赤毛のアン」とかに出てくるような貴婦人のジャケット、みたいな形?

19、20世紀のヨーロッパの女性のジャケットの形っていうんでしょうかね、ノーカラーのピンクのジャケットに、ハットを被っていました。なんかとってもご本人のこだわりを感じられる装いでなんか嬉しくなってしまった。着るものにこだわりがあったり、好きなものがはっきりしている人ってわたしなんか好きなんですよね。

全体的に本当に、本の中の人、みたいでした。

 

そこで、いわゆるトークショーがスタートするんですが、私が終始思ってたこと。

「まきむぅって・・・話が上手だなあ~・・・・」

 

なんかね、お相手の方がどちらかというとそれほど巧みな話者ではないように見受けられて(ごめんなさい、ディスってませんよ。)、でもそれもまた「詩人」らしいなあ、というか、ご本自体も、「臆病な詩人」と銘打ってあるとおり、とても「生きるのに不器用な人」というイメージを持ったんですよね。(あ、でも、そこでお話をされている姿は、本当に良い意味で「どこにでもいる20代の小奇麗な女性、という感じでした)


なんにでもどこにいいても「試されている気がする」という文月さんに対して、
「それはどういうことなのか」
「そのような人格が形成されたのはどこに端を発するのか」ということを知りたいがために、まきむぅは一生懸命会話の中で、見つけていこうとしているように見えました。

なんかこう、文月さんの話を聞いている人が自然と知りたいと思うだろうことを、客と同じ目線に立って、だけどトークする側として盛り上げつつもその方を掘り下げていこうという果敢な意思がものすごく見えたんですよ。

まきむぅはとても優れたインタビュアーなんだなあという感想をもちました。

 

そして時折、その方が「私だけじゃなくまきむぅさんのことも話してください」と振ってくださったりする中で、興味深かったまきむぅの話を。

 

・まきむぅは昔、モー娘が大嫌いだったという話。

カミングアウトしていない頃、の話だそうです。

「最初にカミングアウトしなくてはならなかったのは、自分自身だった」ということをまきむぅは書いていますが、可愛い女の子たちに対する自分の眼差しへの、強烈な裏返しなんですかね。なんか印象に残った。

 

・まきむぅは、オーディション会場で「総合審査委員長」になろうと思ったという話。

タレントとして沢山のオーディションに出向いていたころ、そりゃあもう沢山のNGを突きつけられる日々だったそうです。自分の目の前で点数をつけられ、査定され、否定される。とにかく嫌で辛くて仕方なかったけれど、あるときからまきむぅはこう考えるようになったそうです。

「この会場で、目の前の人たちが私にどれだけ低い点数をつけようと、最後に私まきむぅが総合委員長になって満点をつけよう。『1点、3点、4点・・・そして委員長がだした総合得点は、・・・100点!』とすればいいのだ」と。

人から下される強烈な否定から、完全な自己肯定で身を守る、という考え方ですよね。これ、言うは易しだなあと思いつつ、それを実践してかつ「実際に身を守った(守れた?)」まきむぅはすごい(私は多分そこまでいけないな・・・)

 

・幼い頃からバイオリンをやっていた文月さんがその発表会に向けて準備を入念に行ってた、ということに対して、「つまりその感覚のまま大人になったのかな?常に試されている感覚があるって言ってるけど・・・今は毎日が発表会じゃなくていいんだよ!」って言ってたこと。

毎日がはっぴょうかい・・・なんだろう、すごくギュウとした。

この言葉のもつ息苦しさよ。

 

こんな感じですかね、意味合いはちょっと違ったりしている部分はあるかもしれないですが。

 

なにせ時間が経ってしまったもんで、すこし記憶が薄れてしまってるところがりますが、きったない字で走り書いたメモを解読しながら掘り起こしました。

 

最後にサイン会で、その場で買ったまきむぅの「ハッピーエンドに殺されない」に、似顔絵とサインを頂きました。至福。

そして会話ができるその時間、「名前はrobeでお願いします」とお伝えしたところ、「なんでrobeなの~?」と天使の微笑で聞かれ、なんの面白い回答も用意しておらず、あっけなくタイムアウト。なんでもいいから印象を残せるような答えを用意しておけあの日の私よ・・・

そして目の前でわたすの顔を見て似顔絵も描いてくれたのです。(もうすこし小奇麗な格好とメイクをしていけあの日の私よ・・・)

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宝物。

 

まきむぅ、これからも応援します。